なぜ、私たちはヘブル語を学ぶ必要が あるのでしょうか?№2
ヒントとなるみことばが、
ゼパニヤ書 3 章 9 節に示されています。
【新改訳】
そのとき、わたしは、
国々の⺠のくちびるを変えてきよくする。
彼らはみな【主】の御名によって祈り、
⼀つになって主に仕える。
【⼝語訳】
その時わたしはもろもろの⺠に
清きくちびるを与え、
すべて彼らに主の名を呼ばせ、
⼼を⼀つにして主に仕えさせる。
【新共同訳】
その後、わたしは諸国の⺠に清い唇を与える。
彼らは皆、
主の名を唱え⼀つとなって主に仕える。
ヘブル語では...
ヴェルーラー、 サーファー 、 アンミームエル、
(きよい) (くちびる(⾔語)) (諸国の⺠のために)
エフポーフ、 アーズ、 キー、
(わたしは〜に変える) (その時) (というのは)
以上のように、翻訳のニュアンスは
微妙に異なっています。
「くちびる」「唇」と訳された「サーファー」は、
「⾔葉」とか「⾔語」とも訳されます。
⼈間の⾔葉の概念は
神の概念と異なっているために、
神の⾔葉の概念が鮮明にされる必要があります。
「わたしは、国々の⺠のくちびるを変えてきよくする」とは、
そのことを意味しています。
つまり、諸国の⺠の⾔葉の概念を変え、
神の概念をより鮮明に、明瞭に理解させる必要が
あるのです。
そのことによって、
諸国の⺠は主の御名を正しく理解し、
主に仕えることができるのです。
「そのとき、わたしは、
国々の⺠のくちびるを変えてきよくする。」
とはどういうことでしょう。
この聖書箇所は、
どの訳を⾒ても意味がはっきりしません。
しかし、次のように翻訳することができます。
「神である主は、諸国の⺠のために、
(神が)選ばれた原語を明瞭にする」
「明瞭にする」のは、
ここでは「わたし」と語っておられる神ご⾃⾝です。
神が選ばれたきよい原語とは
『ヘブル語』のことです。
☝「イェシュア」と読みます。
注)ヘブル語は右から読みますよ♬
ゼパニヤ書は神の、⺠に対する神の怒りの書と
⾔われています。
その神の怒りは、最終的には
「反キリスト」による⼤患難時代を通して
現わされます。
「そのとき」とは、「終わりの時」です。
つまり、神の世界の概念を
正しく理解させるために、
主ご⾃⾝が、諸国の⺠に選ばれたきよい⾔語、
すなわちヘブル語の⾔語を明瞭にするという
預⾔として理解が可能です。
ヘブル語のアルファベットの⽂字
ひとつひとつには意味があります。
たとえば、「バーラル」(בָּרַר)(きよくする)という
動詞を⾒ると、
最初の「ベート」(ב)は「家」を意味します。
「ベート」の⽂字は、「息⼦」を意味する
「ベーン」(בֵן)の頭⽂字です。
次の⽂字は「レーシュ」(ר)で、
「かしら、最初」を意味します。
「レーシュ」(ר)が 2 回続けばその意味は
強調されていると⾔えます。
神の「家」「息⼦」「かしら」ということから
連想されるのは、
神の息⼦である御⼦イエスです。
つまり、「バーラル」は、神のひとり息⼦である
御⼦イエスを啓⽰している⾔葉と⾔えます。
ここで「きよくする、純化する、選ぶ、
輝く、賢明にする」という意味を持つ
「バーラル」(בָּרַר)という動詞は、
御⼦イエスを指し⽰していると⾔えるのです。
ゼカリヤ書 9 章 12〜13 節を
⾒てみましょう。
【新改訳】
12 望みを持つ捕らわれ⼈よ。とりでに帰れ。
わたしは、きょうもまた告げ知らせる。
わたしは⼆倍のものをあなたに返すと。
13 わたしはユダを曲げてわたしの⼸とし、
これにエフライムをつがえたのだ。
シオンよ。わたしはあなたの⼦らを奮い⽴たせる。
ヤワンはあなたの⼦らを攻めるが、
わたしはあなたを勇⼠の剣のようにする。
●ゼカリヤ書 9 章は、メシアの初臨と再臨、
そして全イスラエルが⻑⼦としての権利を
回復することが預⾔されている
きわめて重要な章です。
全イスラエルはここでは
「望みを持つ捕らわれ⼈よ。」と呼びかけられ、
メシアが君臨される「とりでに帰れ」と
語られます。
「とりで」とはエルサレムのことです。
そして全イスラエルは、
神の⻑⼦としての権利を回復されます。
そのことを聖書は「⼆倍のものを帰す」
と表現しています。
なぜなら、⻑⼦の権利は
「⼆倍の祝福」を受けることだからです。
そして主は、
「シオンよ。
わたしはあなたの⼦らを奮い⽴たせる。
ヤワンはあなたの⼦らを攻めるが、
わたしはあなたを勇⼠の剣のようにする。」
と呼びかけています。
●ここで出て来る「ヤワン」ということばは、
「ギリシア⼈」のことを意味しています。
ギリシア⼈とは、ヘレニズムの⽂化をもった、
いわば、⼈間中⼼主義の世界観を象徴しています。
そのヤワンが「あなたの⼦らを攻める」とは、
ヘブライズムの神中⼼主義の世界観を
攻撃するということです。
しかし、神は
「わたしはあなたを勇⼠の剣のようにする」
と預⾔しています。
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私たち『異邦人信者』は、神様が選ばれた民、
イスラエル(ユダヤ人)の回復を祈り、神様のご計画の通りに
聖書の御言葉に忠実に従っていくことも
使命としてあるのではないでしょうか。
旧約聖書の中の「イスラエル」はそのまま
イスラエル(ユダヤ人)のことです。
勝手に私たち、や異邦人信者、教会などと
置き換えて解釈しないように読みましょう。
神様は、
「アブラハム、イサク、ヤコブの神」
なのです。
聖書の読み方は、
「⼈間(自分)中⼼の読み方」ではなくて、
「神様中⼼の読み方」に変える
「軌道修正」をしましょう。
これは聖書的に言うと「悔い改める」と言います。
イスラエルの国の復興と同時に、
ヘブル語が復興したことは、
終わりの⽇に向けた神の深遠なご計画の意図が
隠されているのです。
👇《ハレルヤ!》(右からね💕)