אב『アーヴ』
初めての方は👇からどうぞ💕
「ヘブル語から聖書を読む」ことに 召された理由... - ヘブル語からキリストを証しする
アレフからは。。。👇です♬
ヘブル語の文字と読み方💕1⃣【א】 「アレフ」 - ヘブル語からキリストを証しする
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これから、聖書の中の単語をなるべく詳細に
見ていきたいと思います。
おもに、基本的なことから、どういう仕組み?なのかという
観点からですと、
ヘブル語がどのように組み立てられているのか?
ちょっとオーバーかもしれませんが、
見たものから知っていく、というイメージですね。
創世記1章1節の読みと意味を見たい方は
👇こちらからどうぞ♬
בְּרֵאשִׁית=ベレーシート〔初めに〕
アレフから、それも
אב〔アレフ・ベート〕という文字で
いくつか調べてみましょう。
ひとつめ。
★אָב=アーヴ⇒父・先祖(父祖)・氏族・御父。など.
[名詞・男性]
「父」として出ている初出箇所は、
創世記44章19、20節、
『あなたさまは、しもべどもに、
あなたがたに父や弟があるかとお尋ねになりました。
20:それで、私たちはあなたさまに、
『私たちには年老いた父と、年寄り子の末の弟がおります。
そしてその兄は死にました。
彼だけがその母に残されましたので、父は彼を愛しています』
と申し上げました。』
בְּרֵאשִׁית〔ベレーシート〕⇒創世記
בְּרֵאשִׁית 44:19
:אֲדֹנִי שָׁאַל אֶת־עֲבָדָיו לֵאמֹר הֲיֵשׁ־לָכֶם אָב אוֹ־אָח
בְּרֵאשִׁית 44:20
וַנֹּאמֶר אֶל־אֲדֹנִי יֶשׁ־לָנוּ אָב זָקֵן וְיֶלֶד זְקֻנִים קָטָן וְאָחִיו מֵת וַיִּוָּתֵר הוּא לְבַדּוֹ לְאִמּוֹ וְאָבִיו אֲהֵבוֹ
*初出箇所とは…その語彙が初めて出た箇所のことです。
この19、20節の中に「父」が3回出てきています。
ただ、אָב(アーヴ)と出てくる箇所は
1番目と、2番目の「父」です。
3番目にある「父」は、
אָבִיו₌アーヴィーヴ
です。
☝これは、אָבアーヴに三人称単数・男性の
接尾語がついた形で、「彼の父」という意味です。
☆ただしここの「父」は、人間としての父のことです。
*神を父として『御父』が出る初出箇所は、
申命記32章6節。
『あなたがたはこのように【主】に恩を返すのか。愚かで知恵のない民よ。
主はあなたを造った父ではないか。主はあなたを造り上げ、
あなたを堅く建てるのではないか。』
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申命記〔デヴァーリーム〕
דברים 32:6
הֲ־לַיְהוָה תִּגְמְלוּ־זֹאת עַם נָבָל וְלֹא חָכָם הֲלוֹא־הוּא אָבִיךָ קָּנֶךָ הוּא עָשְׂךָ וַיְכֹנְנֶךָ:
・ 赤い部分です。「アドナイ」יְהוָה
・ 青い単語が「あなたの父」アーヴィーハー
ここで初めて「神様に対して」、
「父」という表現をしています。
*【主】のへブル語は
יהוה=アドナイです。
ユダヤ人たちは神聖四文字を母音記号をつけずに
「アドナイ」『主』と読みます。
何故なら、主の御名をみだりに唱えないためです。
でないと、エホバと読んだりしてしまいますが、
これは聖書的ではありません。
もう1箇所…
イザヤ63章16節
『まことに、あなたは私たちの父です。
たとい、アブラハムが私たちを知らず、
イスラエルが私たちを認めなくても、
【主】よ、あなたは、私たちの父です。
あなたの御名は、
とこしえから私たちの贖い主です。』
ישעה 63:16
כִּי־אַתָּה אָבִינוּ כִּי אַבְרָהָם לֹא יְדָעָנוּ וְיִשְׂרָאֵל לֹא יַכִּירָנוּ אַתָּה יְהוָה אָבִינוּ גֹּאֲלֵנוּ מֵעוֹלָם שְׁמֶךָ
👆〔אַתָּה יְהוָה אָבִינוּ〕
⇒アター アドナイ アーヴィーヌーで、
〔【主】よ、あなたは、私たちの父です。〕
と訳します♬
אַתָּה=アター=あなた。
イザヤ 64章8節
『しかし、【主】よ。
今、あなたは私たちの父です。
私たちは粘土で、あなたは私たちの陶器師です。
私たちはみな、あなたの手で造られたものです。』
ישעה 64:7
וְעַתָּה יְהוָה אָבִינוּ אָתָּה אֲנַחְנוּ הַחֹמֶר וְאַתָּה יֹצְרֵנוּ וּמַעֲשֵׂה יָדְךָ כֻּלָּנוּ
אָבִינוּ=アーヴィーヌー=私たちの父
★אָבִי₌アーヴィー⇒父。
☝これはאָבアーヴの接尾辞です。
[一人称単数]
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2つ目。。。
★אֲבִי=アヴィー⇒先祖。
[合成形(連語形)]です。
初出箇所は、創世記4章20,21節
『アダはヤバルを産んだ。ヤバルは、
家畜を飼い天幕に住む者の先祖となった。
4:21 その弟はユバルといい、
竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった。』
בְּרֵאשִׁית 4:20〔ベレーシート〕創世記
וַתֵּלֶד עָדָה אֶת־יָבָל הוּא הָיָה אֲבִי יֹשֵׁב אֹהֶל וּמִקְנֶה
4:21
וְשֵׁם אָחִיו יוּבָל הוּא הָיָה אֲבִי כָּל־תֹּפֵשׂ כִּנּוֹר וְעוּגָב
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※3つめ。。。
★אֵב=エーヴ⇒新緑・若芽。[名詞・男性]
※ここで、「父」ではない意味の紹介です。
初出箇所として、ヨブ記8章12節
『これは、まだ若芽のときには刈られないのに、
ほかの草に先立って枯れる。』
איוב 8:12〔イヨーヴ〕=ヨブ記
:עֹדֶנּוּ בְאִבּוֹ לֹא יִקָּטֵף וְלִפְנֵי כָל־חָצִיר יִיבָשׁ
בְאִבּוֹ⇒ヴェイッボー…前置詞+名詞+接尾辞
[3人称・単数・男性]
となっています。
בְאִבּוֹ⇒最初のבベートにはダゲッシュがないので
v発音、2番目に出てくるבּベートはB発音、
ダゲッシュがありますね。
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ニクダー[母音記号]によって、読みが違い、
そして意味も違ってきます。
ですから、ニクダーのない文章があった場合、
どのように意味や読みを見極めるのかは、
前後の文脈によって判断します。
ニクダーが付いていた方が親切だとも言えますね。
★もう一ヶ所、雅歌6章11節に、新緑の意味で、
『私はくるみの木の庭へ下って行きました。
谷の新緑を見るために。
ぶどうの木が芽を出したか、
ざくろの花が咲いたかを見るために。』
雅歌=⇓〔シール・ハッシーリーム〕
6:11שִׁיר הַשִּׁירִים
אֶל־גִּנַּת אֱגוֹז יָרַדְתִּי לִרְאוֹת בְּאִבֵּי הַנָּחַל לִרְאוֹת הֲפָרְחָה הַגֶּפֶן הֵנֵצוּ הָרִמֹּנִים
בְּאִבֵּי=ベイッべー
(ベートにダゲッシュ〈・〉がついていますので、
両方ともB発音です)
[前置詞+名詞・複数・合成形]
※様々訂正致しました;;
いかがでしたでしょうか(^▽^)/
以前お話したように、ひとつの文字で多くの意味を持ち、
同じ文字の並びでも、違う意味となるヘブル語です。
とても興味深いですし、大変ですが
調べ甲斐があります。
神様の緻密さと壮大なご計画を
そう簡単には理解できそうもありません。
改めて畏怖の念を感じずにはいられません。
次回の予定は、まだ決めていませんが、
その時々に、祈り求めてご紹介しますので、
これからもどうぞよろしくお願い致しますm(__)m