ヘブル語からキリストを証しする

ヘブル語で聖書を学ぶ大切さ、素晴らしさ、楽しさが伝わりますように💝

『石』のおはなし          〈ヘブル語の深~い意味〉

今日は【א】アレフ」と【ב】「ベート」を学んだところで
についてお話します
」は英語で「stone」、ギリシャ語で「ソリス」、
ヘブル語で【אֶבֶן】エヴェンと言います。f:id:minikoron:20170714161211j:plain

学んだ文字がふたつ入っていますね。
【א】アレフ」と【ב】「ベート」です

そして3文字目は【ן】「ヌンソフィート」という、
【נ】「ヌン」の語末形(*)の文字です。
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👆これは「ヌン」。この語末形をソフィートといいます
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👆赤枠内が「ヌンソフィート」その右横が「ヌン」です♬
*…語末形(ソフィート)とは、
単語の最後に来ると形が変化する文字が5文字あります。
これを『語末形』と呼びます。
詳細は登場する時に説明しますね!

では【אֶבֶן】エヴェン」に戻ります。
下についている“点々”は母音記号《ニクダーです。
この母音記号によって
「あいうえお」行がわかります。
これは短音の「エ」を表し、セゴールといいます。

もう母国語として使っているイスラエル人は
この母音記号を

ほとんど使わずに読めてしまうそうですが、
お勉強中の私たちには勘で読むか、

適当か、になってしまうので…(´;ω;`)
母音記号はその都度説明しながらやります。

【אֶבֶן】エヴェンw
前回も説明した通り、
ヘブル語は右から読みます


「ダニエル書2章」に出てくる
ネブカデネツァル王が見た夢を
覚えていますか?

「頭が金、腕と胸のあたりが銀、
腹と腿が青銅、
スネは鉄、
足首から下が鉄と粘土が混ざっている、」
という夢が正夢となる夢の解き明かしで、
ダニエルは
「2:34 見ておられると、
一つの石が人手によらずに切り出され、
その像の鉄と陶土の足を打ち砕きました。」

と言いました。
この
一つの石が人手によらずに
切り出され
」た

אֶבֶן
エヴェンです。

ちょこっとガイド
〈文字の下の記号は「セゴール」と
説明しましたね。
セゴール」は短音
」を表します。〉

「人手によらない、自然のままの石」は
聖書では完全な石を意味します。
他に「完全」という意味では
【שָׁלֵם】
「シャーレーム」
(完全な。あるがままの。)もあります。

他の聖書箇所では、Ⅰサムエル記17章
出てくる石、
創世記28章10節~出てくる石があります。
何よりも力があり、一瞬にして国をも
打ち壊すことのできる、
エヴェン
【אב】アーヴ『御父』
【בֵּן】ベーン『御子』
合わさってできた言葉で
「石」なのです!
わかりますか?【א・ב・ן】
この3文字、
御父と御子がくっついて。。。

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そして御父の中には【ב】「ベート」『御子』が一緒です。
この組み合わせを知るだけでも
すごい感動ではないでしょうか♬


アレフ「神」を表します。
そして「ベート」「家」を表し、
エスのことも指し示しています。

エスは馬小屋でお生まれになりました。
正確には「洞窟」です。
当時のイスラエルでは岩山をくり抜いたり、
または自然の洞窟を利用してそこに家畜を入れていました。
ベートの形は、それによく似ています
また、エスは大工の家庭に育ちました。
大工の仕事はベート「家」を建てることです。
そしてすべての人の罪を背負われて十字架に掛かられ、
死んで葬られました。
岩山をくり抜いて造られた「お墓」です。
ベートの文字の形がまさにそれを表しています。
当時のお墓、それは位の高いヨセフのお墓
葬られました。
(マタイ27:59~60)
このように【ב】「ベート」はエス
誕生から復活までの
地上における全生涯を表しているのです。
これで終わりではありません。
エスはまたこの地に帰って来られます〔地上再臨〕
マタイ24章30節
「そのとき、人の子の徴が天に現れる。
そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、
人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る」


ベートは数字で〈2〉でしたね。
つまり十字架に掛かるために一度来られ、
また再び来られる。

2度来られることも意味しています。
何のために来られるのでしょう。
それはもちろん、神の家、神の国
「新しい天と新しい地」

完成させるためです。
これらの「緻密で壮大な神様のご計画」が書かれているのが
「聖書」です。
ですから神の国は比喩的なもの、
象徴的な形のないものではなく、
現実に「来る」ものです。

聖書が示す神の国現実です。

今のこの世界は目まぐるしく移り変わり、
やがて終わっていくものです。
私たちの教会でさえ、
神の家を指し示すものではあっても所詮は
その「型」にしか過ぎません。
しかし、神の国「永遠」です。

そこに入る者は神様と共に永遠に生きるのです。
これこそが現実であり、私たちの本来あるべき姿、
神様が私たちひとりひとりを造られた理由です。

私たちはもっとこの神様のご計画、
「神様のやりたいこと」に興味を持ち、
探求し、学んでいく心を持たなければなりません。
それが、「聖書の学び」ですね📖

私たちはこの世のこと、
今の自分のことばかりに興味を
持ちすぎています。

「今」という限られた時間の中で、
やりたいことばかりに目を向けて生きているように思います。
だから悩み、イライラし、こだわり、
受け入れられず、
赦せなかったり、という思いが出てしまいます。


「聖書」は神様のご計画を示し、

それが実現するという約束が書かれた書物なのです。


【אב】アーヴと【בֵּן】ベーンでできた
【אֶבֶן】エヴェン。


主を思いながら、御言葉を読んでみませんか?

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👆アレフ
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👆ベート
👇アレフベート表
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