ヘブル語からキリストを証しする

ヘブル語で聖書を学ぶ大切さ、素晴らしさ、楽しさが伝わりますように💝

〔主が私を導かれる〕

 

シャローム

 

初めての方は👇からどうぞ💕
「ヘブル語から聖書を読む」ことに 召された理由... - ヘブル語からキリストを証しする


アレフ【א】からは。。。👇です♬
ヘブル語の文字と読み方💕1⃣【א】 「アレフ」 - ヘブル語からキリストを証しする

 

今回は、詩編23篇3節から、     
יַנְחֵנִי 』= ヤヌヘーニー = 私を導かれる

という語彙を調べてみました(^▽^)/

 

その前に。。。

ヘブル語の「動詞」は、とても重要です。

動詞の変化によって、様々な意味、訳が変わり、

文章の全体の意味合いもガラリと変えてしまう、

そういう役割を持っています

その動詞には『態』בִּנְיָן〈ビニヤーン〉という、

行為をどの視点で見るか」を区別するのが

『態の役割』です。

ヘブル語には7つの態があります。

 

1.パアル態。2.ピエル態。

3.ヒフィル態。

4.ヒトパエル態。

5.フフアル態。6.プアル態。

7.ニフアル態。

 

この7つの『態』は大まかな意味で3つに分かれます。

1、能動⇒行為を行う視点「~する。~させる。」

2、受動⇒行為を受ける視点「~される。」

3、再帰⇒行為者に返る動作「自ら~する。~し合う。」

以下の図が態になります。

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ヘブル語の読みは、過去の学びの中で

覚えましたでしょうか?

一文字一文字解説していますので、

ぜひ振り返って、復習がてら見に行ってくださいね!


詩篇 23編3節
:נַפְשִׁי יְשׁוֹבֵב יַנְחֵנִי בְמַעְגְּלֵי־צֶדֶק לְמַעַן שְׁמוֹ

読み方は…(右から読みますw)

〔ナフシー 、イショヴェーヴ、 ヤヌヘーニー、

私の魂を、 主は生き返らせる、 私を導かれる

ヴェマアグレイ־ツェデク、 レマアン、 シュモー:〕
道筋に ־ 義の、 のために、 主の御名:

( 日本語訳は語句単位で読んでください。

  例:ナフシー=私の魂を、というふうに)

:23:3
主は私のたましいを生き返らせ、 御名のために、私を義の道に導かれます。

 

                               

 יַנְחֵנִי――ヤヌヘーニーは、

נָחָה〈ナーハー・導く〉
という動詞の未完了形、3人称、単数、男性形に、

נִי ニー、【私】という接尾辞が付いたものです

 


この語彙はその中の、『ヒフィル態』(上記参照)です。

英語ではlead、guideの『~させる』という

使役動詞です。


自分の意志でする、のではなく

「させられる」という意味合いです。


・基本のナーハーから様々に変化し、

 いくつかの聖句に使われていたので、
 抜粋してみました。
・・・まずは、詩篇23篇3節と同じ


יַנְחֵ֙נִי  〈ヤヌヘーニー〉①
民数記:Numbers 23:7
バラムは彼のことわざを唱えて言った。
「バラクは、アラムから、 モアブの王は、東の山々から、私を連れて来た
(『来て、私のためにヤコブをのろえ。 来て、イスラエルに滅びを宣言せよ。』)

 


וְנָחֲךָ֣ 〈ヴェナーハハー〉②
イザヤ:Isaiah 58章11節
主は絶えず、あなたを導いて、 焼けつく土地でも、あなたの思いを満たし、 あなたの骨を強くする。
(あなたは、潤された園のようになり、 水のかれない源のようになる。)

 

נָחַ֣נִי 〈ナーハニー〉③
創世記:Genesis 24章27節
(言った。「私の主人アブラハムの神、主がほめたたえられますように。
主は私の主人に対する恵みとまこととをお捨てにならなかった。)
主はこの私をも途中つつがなく、私の主人の兄弟の家に導かれた。」

 

נָחַ֣נִי (Ps. 60:11)〈ナーハニー〉④
詩編:Psalm 60:9
(だれが私を防備の町に連れて行くでしょう。)
だれが私をエドムまで導くでしょう。

 

ולֹא־נָחָ֣ם〈ヴェロー⁻ナーハーム〉⑤ 
出エジプト記:Exodus 13:17
さて、パロがこの民を行かせたとき、神は、

彼らを近道であるペリシテ人の国の道には導かれなかった
(神はこう言われた。「民が戦いを見て、心が変わり、エジプトに引き返すといけない。」)
神は、意図的に導かれないこともありました。

 

נְחֵ֣ה 〈ネヘー〉(動詞.Qal.命.男.単.)⑥
出エジプト記:Exodus 32:34
しかし、今は行って、わたしがあなたに告げた場所に、民を導け
(見よ。わたしの使いが、あなたの前を行く。わたしのさばきの日にわたしが彼らの罪をさばく。)

 

הִנְחַ֙נִי 〈ヒヌハニー〉⑦
創世記:Genesis 24:48
(そしてわたしは頭をさげて主を拝し、主人アブラハムの神、主をほめたたえました。)
主は主人の兄弟の娘を子にめとらせようと、わたしを正しい道に導かれたからです

 

נְחֵ֬נִי 〈ネヘーニー〉⑧

(動詞.Qal.命.男.単.接尾辞.1.両.単.) 
詩編:Psalm 5:8(9)
主よ。私を待ち伏せている者がおりますから、

あなたの義によって私を導いてください。 
(私の前に、あなたの道をまっすぐにしてください。)


הִנְחִיתָם 〈ヒヌヒーターム〉⑨

(動詞.Hif.完.2人称.男性.単数.接尾辞.

3人称.男性.複数.)
ネヘミヤ:Nehemiah 9:12
昼間は雲の柱によって彼らを導き、夜は火の柱によって彼らにその行くべき道を照らされました。

 

הַנְחֹתָם 〈ハヌトーターム〉⑩

(動詞.Hif.不定詞.合成形(連語形).接尾辞.

 3人称.男性.複数.)
ネヘミヤ:Nehemiah 9:19
(あなたは、大きなあわれみをかけ、彼らを荒野に見捨てられませんでした。)
昼間は雲の柱が彼らから離れないで、道中、彼らを導き、夜には火の柱が彼らの行くべき道を照らしました。

 

・・・などです。

さて、これらすべて動詞

「ナーハー」が基本形(QAL形)です。

 

 

ナーハー、ヤヌヘーニーという語彙によって、

神様が私たちを導いておられることを知りました。

更に、神様の導きなしに、私たちは何もできないことを

改めて教えていただきました。

 

ヨハネ 6:44

『わたしを遣わした父が引き寄せられないかぎり、

 だれもわたしのところに来ることはできません。

 わたしは終わりの日にその人をよみがえらせます。』


いつも主は先頭におられて、導いてくださるお方です。


常に神様の方から、私たちに声をかけてくださっていることも知ることができました。

 

※創世記 3:9  

主なる神はアダムを呼ばれた。「どこにいるのか。」


ヨハネ 1:38 

エスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。

 

ヨハネ 1:42 

(そして、シモンをイエスのところに連れて行った。)イエスは彼を見つめて、
「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ、―『岩』という意味―と呼ぶことにする」と言われた。

 

神様は私たちを導かれるお方だと確信し、そして今このときも、

主は私たちを導いてくださったと強く思わされました。

とても感謝しています。


そして私たちの「最善」は、

主に導かれることによって、

『主の最善』が為されるということも

知ることが出来たと思います。

 

このヤヌヘーニーという語彙はとても重要で、

大切で、そしてなくてはならないものであることを気付かされました。

 

これからも、頂いたこの命を

〈主に導かれながら〉生きていこうではありませんか

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